兎のちょっとびっくりする特徴

マイミクの柏崎さんが兎を飼い始めたという事で話題となっている。そこでネットで兎の事を調べると更に興味深い事がわかってきた。一見した姿からは想像もつかないが、一般的な哺乳類とは違う数々の特徴を備えている事を。

兎は繁殖力が強いが、年中発情期であり、しかも雌は交尾によって排卵するという。その上雌の子宮は2つあるため、片方が妊娠していても更に交尾する事でもう片方も妊娠できるという。そして一度に6~10匹(羽)生まれてくる。よって繁殖と性欲の象徴とされており、バニーガールが兎たる所以である。

それと排泄口周りにおいても一般の哺乳類とは違った特徴を備えている。雌の陰門と肛門とがつながっている様に隣り合っており、更に尿道口は膣内に開口しているため、一つの排泄口に見えるという。これはむしろ有袋類に近い特徴である。

一方、雄の陰茎が平常時には収納されており、尿道口(陰茎の出口)が雌程ではないが肛門のすぐ隣にある。睾丸は生後3・4ヶ月以降尿道口の両隣にある陰嚢に下りて来るが、体内に戻る事もできる。そのため、睾丸を確認できるのは陰嚢に下りている時だけである。

話は変わるが、私自身大学時代に兎汁を味わった事があるが、とある村の体験行事の昼食である。鶏と共に兎も解体され、食卓に上がる事となった。その味は柔らかくて美味しいものであり、違和感はなかった。実際高級食材でも使われる程である。

昔は日本でも鶏と同様兎も飼ってよく捌いて食べていたそうである。「兎追いし彼の山、小鮒釣りし彼の川♪」という歌詞があるが、それは狩りで兎を追う様子である。捕まえて捌き、肉を食べるのだからまさに「兎美味し」にもつながるのか。

現在日本で兎は食肉というよりはペットとして飼う方が定着してしまった感じがする。ただ、食肉という点から考えれば、兎は犬や猫よりはコストが安いだろう。繁殖力が強く、更に草食なので餌代のコストがより少なくなる。実際中国では兎の養殖がビジネスになっているという。元々兎を食べる習慣がある事も背景にあるのだが。

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