部屋を片付けていたら某国立大薬学部の入学案内が出てきた。特に数年前は化学系に限らず、薬学部や他の理工系学部や専門大学院の入学案内をよく請求して郵送してもらっていた。又、大学祭などで入学案内をもらってくる事もあった。現実的な仕事ではとても希望が持てるものはなく、進学への希望が希望や勇気になっていた。
半導体工場を切られてからは特に進学に関する活動を活発化させていた。まともに就職してもろくな職場にあり付けられなかった事が大きく、まさに「お金さえあれば今すぐにでも進学したい」という状況だった。現在も気持ち的に変わらないのだが(笑)。大学院に2年間進学した時にかかる費用も計算した事があり、当時は500万円借金しても進学したいとすら考えていた。
実は大学在学中でさえ、進学できたらいいなと考え続けており、大学院の案内を請求した事がある。卒業までが大変な上に、学卒だけではどうにもならない現実を痛感してきたからだ。ただ、院を出ても就職できる保証はないのも現実だが。化学系以外の学部・学科では学士編入学も考えていた。
更に進学にこだわるもう一つ理由がある。大学在学中教職科目をいくつか習得してきたもの、教育実習の段階で担当の教授に止められたのだ。確かに教職に就ける可能性は低いのでしょうけど、教員免許も照準に入れていたのだ。せめてもの抵抗といえばいえるのだが。
しかし、私立大学の薬学部となると入学金が数100万円であり、年間の授業料も相当高い。それこそ、全部で1000万円以上の資金が必要になるだろう。そうなるとまともに働いていたら一生がかりであり、コスト的にはまさに子供を育てる様なものだろう。
歳も取ってきた事もあり、現実的に化学系は厳しいが、他の関連分野で可能な限り考えている段階である。やはり山岳縦走ではないですが挑戦してみたいという気持ちは根強いものである。その前に、インターネットでの仕事で経済的に自立できる様にする事が肝心であるのだが。それまでやってきた仕事では限界を感じており、うだつが上がらない事を痛感していた。