タクシー規制緩和の弊害の一つか

<下記リンクの記事より引用>国土交通省関東運輸局は26日までに、「km」のマークで知られ、首都圏で営業しているタクシー大手、国際自動車(東京)の事業許可を取り消す方向で最終調整に入った。今回の処分で本社運営のタクシーとハイヤー計約900台が2年間営業できなくなるが、グループ企業や提携会社のタクシー約2400台は対象に含まれないことなどから、今後も事業は継続する。タクシー大手の事業許可取り消しは初めてで、関東運輸局は月内にも正式に処分する見通し。 
「「km」タクシー認可取り消しへ」

2002年の規制緩和のおかげでタクシー台数が増加し、乗務員の労働時間など労働条件がどんどん悪くなっていった。今回の処分はその一端であり、対岸の火事と言っていられないのではなかろうか。

この不景気の中タクシーは飽和状態であり、そんな中で台数だけ増やせば競合相手が増え、客の取り合いになるのは明らかである。台数を増やして儲かるのは会社の方であり、乗務員にとっては過酷になってきている。

ちなみに札幌市は全国的に見てもひどい方であり、札幌交通圏は特定特別監視地域に指定されている。札幌駅南口は言うに及ばず、夜のすすきのも凄い数である。又、夏場のサッポロビール園へのタクシーの列は数100mにも及ぶ長さであり、信号の交差点を越えた向こうまで続いている。その最後尾ならば1組の客のためにどれだけ待つのかと思える程だ。

そんな中札幌にもこの4月にMKタクシーが進出したが、札幌ハイヤー協会がMKの営業許可と運賃認可の差し止めを求める訴訟起こし、「待った」をかけた。結局認可される事となったが、当初はもっと早く開業する予定だった。

その点バブルの時代はタクシーの台数が少なく、客も多いのでまさに稼ぎ放題であり、近距離の客に対しては乗車拒否までしていたという。ただ、その位景気が良く就職状況も良ければ、私の方もわざわざタクシー業界を覗くなんて事もなかっただろう。

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