今思えば2006年は写真のデジタル化の元年だったと思えたりする。この年に初めてデジカメを購入し、ネガフィルムのデジタル化を本格的にカメラ店にお願いしたのである。それにより、写真をネット上で扱える速さが格段にアップしたのである。又、当時は携帯がまだカメラ付きではなかったのだが、同年12月にカメラ付きになった。
2006年に入って早々にデジタル一眼を購入した。これまでは長らくコンパクトなフィルムカメラであり、フィルムを使い切ってから現像に出してプリントしてもらう。もちろんであるが、スキャナー取り込みはそれからである。泊まりを伴う縦走などある程度まとまった日程を取って登る山行ならともかく、日帰りならば完全に使い切らない事もよくあるものである。そうなると写真のアップも遅れるものとなる。
それと同年秋に初めてネガフィルムのデジタル化をカメラ店にお願いしたのである。これまではカラープリントを1枚1枚スキャナーで取り込んでデジタル化を行ってきたが、煩雑で時間がかかる上に品質にばらつきがあった。2002年の北アルプス主脈縦走は取り込みがまだ中盤の行程までであり、2000年のニセコ連峰や大雪の縦走に至っては1枚も取り込めなかった。それが全てデジタル化したのである。
ただ、同年全てのネガフィルムのデジタル化を完了する訳ではなかった。当時アルバムはほぼ1箇所にまとめて保存したもの、ネガフィルムは一部バラバラに保存してしまった。それで部屋に眠っている一部のものが後年新たに見つかり、追加でお願いしたりする。更につい最近になって見つかったものもあり、近々お願いしてもらおうと思っている。
当時は登山サイトを充実する事に特に力を入れていた頃である。同年3月にようやくながらもYahoo!カテゴリ登録を果たし、遅れている北アルプス主脈縦走の記録をまだ前半であるが仕上げていった。又、縦走・山行記録以外の情報コンテンツも揃えていこうとしていた。所が2007年に入って外付けハードディスクが故障して復旧するのが遅れたり、また仕事が忙しくなったりして、登山サイトの更新の勢いを失っていったのが残念である。
2000年代初めならば、デジカメも高価な上に長期縦走に耐え得る性能を持ち合わせるとなると尚更である。少なくとも南アルプス全山縦走を達成した1998年ならば、10日に渡る縦走に耐えられるだけの性能のものを購入するのは、仮にあったとしてもとても手が届かなかっただろう。
ネガフィルムのデジタル化をカメラ店にお願いしてもらおうならば、現在の約10倍のコストがかかった。2002年に北アルプス主脈縦走を行ったもの、当時は情けない事に金欠であり、フィルムを現像してもらうのも縦走達成から1・2ヶ月遅れてからであった。もちろんだがデジタル化はお願いせず、自分でスキャナーで1枚1枚取り込むしかなかった。