そういえばトマムリゾートに超巨大なシャトルバスが走っていたのを思い出した。これはJRトマム駅と連絡橋でつながっているインフォメーションセンターと、スキー場や各ホテルを結ぶものであり、公道を走れない程超巨大なサイズである。羽田空港や成田空港で乗った飛行機とターミナルとを結ぶシャトルバスも、幅が3m位ある大きいものもございますが、トマムのものは更に大きいものです。
ネットで調べてわかったのですが、独ネオプラン製で全長は13m余りですが、何と幅が4m近くあるのである。一般の大型バスが幅2.5mですから、その1.5倍以上という事になる。これは軽自動車所か、下手すれば長さが4mに満たないコンパクトカーの全長よりも幅があるのである。当時はその大き過ぎるサイズ故ナンバーが取得できず、公道を走る事ができなかった様である。
リゾート内は入口とスキー場や各ホテルへの一般の車が走るアクセス道路と平行して、そのシャトルバス専用の道路が設けられている。それにしても、それ程の巨大バスが羽田の様な大規模な空港ではなく、山奥のリゾート地で走っているのいうのが信じられないというか。まさにバブルの時代だからこそであり、バブルの遺産と言えよう。
私は高校時代に塾の先輩と泊りがけでトマムにスキーに行った事がございます。当時運行されていた特急トマムサホロエクスプレスで行ったのですが、トマム駅(インフォメーションセンター)からスキー場・ホテルへは、その超巨大シャトルバスで移動したものです。確か15分おきに運行されていた記憶がございます。ちなみに宿泊は36階建てのザ・タワーでしたが、これも山奥にあるものとは思えない、まさにバブルなものです。
当時は高速道路はおろか、道央~道東を結ぶ一般国道(274号線、石勝樹海ロード)さえ全線開通していない時代であり、札幌から車で行くには遠回りをしなければならないものでした。その一方でJR石勝線は既に開通しており、特急で容易にアクセスできるものでした。従って、アクセスのメインはJRの特急となり、駅から先のアクセスは超巨大シャトルバスで行われておりました。現在は普通サイズのバスも使われておりますが。
90年代に入って道央~道東間の一般国道も全線開通しましたが、高速道路もようやく昨年道央~道東間が全線開通し、車でのトマムまでのアクセスが大幅に向上しました。一般国道さえ未開通区間があったバブルの頃からは隔世の感がございます。今となってはバブルの頃より確実に客足は減っているのに加え、マイカーでのアクセスの割合が高くなってきていることを考えると、最早シャトルバスも超巨大でなくてもいい感じになっておりますが。
※尚、実物のバスの写真は以下の部の具記事などに掲載されています。