終身雇用 自分の場合は

そもそも自分の場合、終身雇用なんて余程仕事や条件のいい所でない限り、あってないようなものだという事は感じていた。大学を卒業して一つの会社に定年まで勤め上げるという人生設計は、少なくともいずれ北海道に戻って仕事をするという考えがある以上有り得ないものでした。なぜなら大学が道外で卒業時の就職活動は学科内では道内への求人はほぼなく、道外での就職でしかないものでしたから。

卒業時の就職活動は学外の道内向けの求人も合わせて行ったが、結局全敗に終わった。卒業して戻ってから就職活動を行い、一旦は千歳の半導体工場に就職できた。所が僅か3ヶ月で切られてしまい、以後何年かは就職活動をしつついくつかの職を転々とするもの、決定打を打てずにいる状態となる。

例えその半導体工場を切られずに勤め上げたとしても、安泰にずっといけるかというのははっきり言って疑問である。何せあれからその半導体工場の会社が事業統合で別の会社に変わったりしているのですから。又、半導体業界自体も厳しいものであり、当時切られたのも無関係とは言えないかもしれない。ただ、他の業界であればまた違っていたのかもしれませんが。

大学卒業時にしっかり教授推薦などで就職を決めた場合、果たしてその業種と地域でずっとやっていけるかどうかという問題もある。業績悪化などでリストラされるリスクも当然なきにしろあらずであり、途中でインターネットビジネスや投資に思いっきり取り組む機会があれば、Uターンの機会獲得やリストラのリスクを考えれば当然取り組まざるを得ないであろう。

現状ではどんなに給料が安くても安定した所に入った方がいいというアドバイスもあるが、問題は仕事の内容である。給料が安いからといっても仕事がそれ相応に楽ならいざ知らず、実際は楽でなくむしろきつい所が専らと言わざるを得ないものである。そんな中でモチベーションを維持して定年まで仕事を続けられるかどうかは甚だ疑問である。

もっとも、大学在学時からインターネットビジネスや投資でやっていけるという可能性を知ったならば、間違いなくその方向に一直線に進んでいただろう。少なくとも所属学科の方針に従った、北海道に戻れる可能性がない職種のキャリアを進む事にエネルギーを注ぐ事がばかばかしくなりそうだ。そうなると大学中退を招きそうでならないものであるが。

<参照記事>
「大学を卒業して20年たつとわかる、終身雇用なんて、幻想だった。」(竹内研究室の日記)