除染の仕事の現実 求人と条件が違う現実

今回紹介する記事は被災地の除染などの仕事で現地に行ったはいいが、すぐに仕事がなく粗末な宿舎で米を食いつないでの待機状態の末、仕事が始まっても最初のみ給与の支払いまでが遠かったり条件が悪化するなど、まさに「騙された」というものである。とにかく言えるのはすぐに仕事がなく、待機しなければならない状況である。いつ仕事が始まるかわからないものである。当面別の仕事があればありがたいと言えるものであるが。

ただ、仕事が始まってもその条件は決していいと言えないものであろう。はっきり言って求人に書いてある様な好条件に比べ、トータルでかなり割り引かれているものである。そうなると出稼ぎしてまで行く価値はあるのかと思えてくるものだ。ただ、地元でその条件に及ぶ仕事がないならば仕方ない部分もあるが。

騙されたという点では昨夏の私の例も何ら変わらないものであるが、本来の被災地での仕事まで別の仕事がある点が違う所か。ただ、その職場や人間関係の条件が厳しく、本来の被災地での仕事が始まるまで持ち応えそうもないものだった。面接してくれた人は「面倒見がいい会社なので」と言っていたが、そうであればあの様な事になっただろうか。むしろそうなる事を見越してタダ働きさせたとしか思えないものであった。

そうなる位なら紹介記事の様に待機していた方がましと思える位であるが、経済的に厳しいためまさに持ち応えられなかったかもしれない所だ。しかも当時の自分は秋に冬場の仕事の職場に復帰するため、2・3ヶ月という短期の希望であり、待っている間にその期間が過ぎてしまいかねないものである。そういう事例が珍しくないとあっては、もううかつに手を出してはいけないと思わざるを得ないと感じられるものだ。というかその様な仕事の求人に手を出す位経済状況を悪化させてはいけないという事である。

震災から3年、福島は除染はともかく未だ原発との闘いに終わりが見えない状況である。福島以外にも岩手・宮城の沿岸部の復興も、遅々として進んでいない感じがしてならない。それには、利権の問題も絡んでカオスな状況になっている所もあろうか。

<参照記事>
「家はプレハブ、米で食いつなぐ…驚きの除染作業員「募集」」
(dot.(ドット))

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